バリエーション豊かな花ビオラの魅力

ビオラという植物をご存知でしょうか。パンジーのミニサイズ版だと思っていただけると想像がつくかと思われます。パンジーとの明確な区別はありませんが、花径が五センチ以上でパンジー、四センチ未満のものをビオラ、と大きさで呼び分けられることが多いです。ビオラの方がやや育て方が簡単と言われているのでビオラの生育法をメインに紹介しますが、パンジーを育てる際の参考にもできると思います。

園芸店やホームセンターの足を運ぶと、たくさんの種類のパンジー、ビオラがお目にかかれます。毎年のように新たな品種が開発されており、現在その数は四百種類以上にも及びます。気温によって花の色が変わってくるので一つの品種でも様々な顔を楽しめるのもこの植物の魅力です。単色のものからカラフルなもの、形も様々ですので自分の好みに合うビオラを見つけてください。

苗を買う場合は百円未満の安物ではなく、できるだけ値段の高い苗を選ぶようにしましょう。やはり高いものには高い理由があり、育てやすく立派な花をつけます。徒長(茎、枝が長く伸びていること)していないもの、葉の数が多く蕾もたくさんつけている苗が良い苗です。

ビオラやパンジーは秋~春に花を咲かし、夏には暑さに負けて枯れてしまいますが本来は多年草なので涼しい地域など環境によっては夏にも綺麗な花をつけます。花は一週間ほどで落ちますが、次々と新しい花を咲かせるので長く楽しめます。花を落とすと種をつくり始めますが、開花期を長く堪能したいのであれば花ガラ(花の跡を花ガラといいます)を摘んであげましょう。植物は種を作り始めると栄養が花ではなく種の方へ回ってしまうため、花ガラを放置しておくと開花期が早く終わってしまいます。花ガラの摘み方は、株元から花茎ごと手でもぎ取ります。ハサミなどを使っても大丈夫です。

咲く花の大きさがだんだん小さくなってきて、もう花の季節が終わったなと感じたら、種を作って採取し、翌年はその種を育ててみるのも良いでしょう。しおれている花に触れてみて、何か固く膨らんだものがあればその中に種が納まっています。種を納めているさやが黒くなってきて、開いてきた時が採取のタイミングです。しかしタイミングが悪ければ辺りに種をばら撒いてしまう事もありますので、お茶パックやティッシュなど薄い紙や布をかけてやると種がそこらに飛び散ることなく確実に採取できるのでおすすめです。

種を採取したら翌年は種からの生育になります。種はポットでも最初から鉢にまいても大丈夫です。発芽気温は二十度前後なのでそのくらいの気温になる季節に育て始めましょう。ビオラは酸性の土壌が苦手なので苦土石灰で中和しておくと良いです。

発芽するまでは風通しがよく、雨や強い陽射しの当たらない場所で管理しましょう。発芽したら日当たりの良い場所へ移して育てます。本葉が出てきたら十日に一回程度液体肥料を与えてください。ポットで育てている場合、根が多く張ってきたら植え替えを行います。あとは気温や土の乾燥の状態に気を配っていればそのうち立派に花をつけてくれるでしょう。

育てているとところどころ葉や花茎が長く伸びすぎていたりと見た目のバランスが悪くなってしまうことがありますが、剪定をして良い形を保ってあげましょう、花茎や葉の元の部分からハサミで切ってあげます。慣れないうちは抵抗があるかもしれませんが、剪定前より良い形でどんどん花を咲かせてくれるので勇気を出して無駄な部分をカットしてあげましょう。