屋外、室内問わず植物を栽培するなら季節に合った種類を選ぶと育てやすいです。たとえば真冬にひまわりを育てるのは南の年中暖かい地域なら問題ありませんが寒い地域ならちょっと難しいですね。環境を整えれば不可能ではありませんがやはり季節に合ったものを育てた方がお金もあまりかかりませんし生育も簡単ですし風情があって素敵だと個人的に思います。

春の育てやすい植物といえば金魚草です。多年草ですが日本では環境の問題で一年草として扱われています。水やりは土が乾いてから、追肥も濃いものは避けます。開花期に週に一回液体肥料を与えると良いです。春に花を咲かしますが、花茎(花をつけている茎)を切断してあげると秋に再び花を咲かします。丈夫で、寒さに強い植物です。

金魚草の他にはベゴニアが挙げられます。春から秋にかけて長く花を咲かせ、それでいてたいへん丈夫な植物です。金魚草同様、本来は多年草ですが日本では一年草扱いです。暑さに強く、水切れにもしばらく耐えられます。大きくなっても三十センチ程度にしか育たず、病気にも強いので手が出しやすいです。あまり日の当たらない場所でも育ちます。水切れしてくると葉にツヤが出てくるのでツヤ加減を見て水をやるべきか判断しましょう。

夏の育てやすい植物はまずガザニアが挙げられます。様々な色のガザニアがあり、好みの色を選ぶ楽しさがあります。寒さに弱いですが、暖かい地域では冬も生き延びて毎年花を咲かせます。湿度が高くなる環境を避け、水やりは控えめにしてください。冬場は水やりは土が乾燥して数日置いてからにすると良いでしょう。あとはゼラニウムも初心者向けの植物です。真夏と真冬以外の時期に花を咲かし、長く花を鑑賞できます。独特の香りがあり人によっては嫌悪感を抱くかもしれません。暑さにあまり強くないので真夏は半日陰で育てます。育てているうちに葉がどんどん落ちていきますが日当たりの良い環境に移し、追肥を施してやればそのうちまた葉をつけるようになります。

秋の育てやすい植物はウィンターコスモスでしょうか。聞きなれない植物ですが海外ではポピュラーな植物です。ウィンターとついていますが冬に花はつけず、またコスモスの仲間でもありません。日当たりの良い場所で管理するのが基本で、日陰でも育ちますが花をつけず弱々しい姿となってしまいます。背丈が一メートルを超すこともありますが根と茎が丈夫なのでちょっとやそっとじゃ折れたりしません。晩秋から冬は花を咲かす植物が少ないのでその時期に開花するウィンターコスモスは貴重な存在といえます。

真冬から春にかけては休眠している植物が多いですが、葉牡丹はその時期最も輝く植物です。氷点下の気温に耐え、雪が降っても平気です。寒さに強い分、暑さに弱いので注意してください。苗は安いものは五十円未満で購入可能で、色、形は様々でついたくさん集めたくなってしまいます。花より葉を楽しむ植物で、葉牡丹の葉は寄せ植えにも人気です。