Month1月 2015

初心者にうってつけ!簡単で長く楽しめるマリーゴールド

『聖母マリアの黄金花』の意味を持つマリーゴールドは晩夏~秋にかけて花を咲かし、たいへん丈夫な植物です。あまり手をかけずとも立派な花をつけます。基本的には冬に枯れる一年草ですが多年草の品種もあります。花の形は品種によって様々で色の種類も豊富、大きさも数十センチから二メートルとかなり異なります。独特の香りを持っており、人によっては不快に感じるかもしれません。この香りが原因でマリーゴールドは毒を持っていると勘違いされていた時代がありました。

見た目の美しさから寄せ植えにもぴったりでしょう。『変わらぬ愛』『濃厚な愛情』と深い愛を表す花言葉を持っていますが『悲しみ』『嫉妬』といったあまり良い印象を受けない言葉も持ちますので贈り物にするには『幸福な日々』のベゴニアや『心のやすらぎ』のペチュニアなど悪い意味を打ち消してくれる植物を添えてあげると良いかもしれません。

マリーゴールドは見た目も美しいですが根にセンチュウと呼ばれる害虫を除けてくれる効果があるため、作物の栽培などで一緒に植えられることもあります。なぜ防虫効果があるのか詳しい事はよくわかっていません。センチュウは五十万以上の種類が存在し、種類によって効果が抜群であったり薄かったりします。イチゴなどを襲うネグサレセンチュウにはよく効きますがサツマイモなどを襲うネコブセンチュウへの効果はいまいち薄いようです。

春頃に苗が流通し始めますが、東北や北海道のような涼しい地域では夏に出回り始めます。苗から育てるのも良いですが種から育てるのも簡単ですので多くの株を育てたいなら種を購入して育てるのも良いでしょう。初夏から秋にかけて花を咲かしますが気温が高いと株が休みます。花をつけないからといって株の健康に問題があるわけではないので心配しなくて大丈夫です。東北や北海道は真夏になってもあまり気温が上がらないのでずっと花を見ることが出来ます。

乾燥に強く、多湿を苦手としますので水やりは土が乾燥して白っぽく色が変わってからにしましょう。夏季は虫がつきやすいので葉に水をかけると良いですが花にかけると株が弱ってしまうので気をつけてください。肥料は一週間に一回程度。花を咲かさない時期はあまり多く追肥すると葉ばかりが育ち花つきが悪くなったり株が弱くなります。

花を一週間から二週間ほど咲かせた後、しおれて種を作り始めます。種は筒のようなさやの中にびっしりと詰まっています。マリーゴールドは一年草で花が咲き終わると枯れてしまうので長く持たせたいなら花ガラをすぐに摘むようにしましょう。そうするとまた花を咲かして楽しませてくれます。種を保存しておきたいなら乾燥させてタッパなどで密閉し、翌年まで冷蔵保管しておきましょう。

種子から育てる方法ですがポットから育てたりいきなり地まきしたりどうするかは好きなようにして構いません。鉢やプランターに多めに種をまくと小株になりますがびっしりと花を咲かせて、これはこれでかわいらしくて素敵です。

広い花壇を持っていたらぜひ育てたい向日葵

向日葵といえば夏の風物詩ですが、暖かい地域では冬の風物詩としても扱われることがあります。環境さえ良ければ向日葵は冬でも育つ植物です。さすがに雪の降る地域などでは栽培が難しいですが。

向日葵は観賞用だけではなく、種子を食用にしたり食油としても使用されています。放射能を養分とするという説が一時期流行っていましたが現在では否定されています。太い茎と大輪が魅力で、品種によっては生長すると三メートル以上にもなります。

土の量が多ければ多いほど立派な花を咲かします。プランターや鉢植えでも楽しめるミニサイズの品種もあるのでどうしても庭に向日葵を育てるスペースが無ければ室内でミニサイズの向日葵で我慢しましょう。サイズが小さいとはいっても立派な花を咲かします。

向日葵の生育法を解説しますと、まず苗を取り扱っている店は稀だと思うので種から育てましょう。生長が早く、どんどん大きくなっていくので見応えがあります。市販の種子の他に、ペットの餌として販売されている種も発芽率が高いので自宅にペット用の向日葵の種子があればそれを育ててみるのも良いかもしれません。ただ、様々な品種の種が混ざっているうえたまに向日葵以外の種子も混入しているので何が芽を出すかはわかりません。ごくミニサイズの向日葵や背丈が二メートル以上の大輪種が育つ可能性もあるので注意してください。種まきは夕方に行うと良いです。植物は地植えする場合も最初はポットで育てることが多いですが、向日葵の場合は植え替えをせず直接地面にまいてしまって構いません。向日葵は太い根が一本、土の奥まで根付くものでこの根が傷つくと弱ってしまいます。なので植え替えは避けましょう。

日当たりの良い環境で育て、水やりは朝晩の二回行います。乾燥に強い植物ではありますが向日葵は水が好きな植物で、一日水やりを忘れると痛々しいくらいしおれてしまいます。種子は発芽するまで一週間程度要しますがその後はすくすく育ちます。ある程度背が伸びてきたら支柱で支えてやりましょう。

向日葵は追肥しなくとも大丈夫ですが大きく育てたいならこまめに少ない量を与えてあげましょう。背丈が十センチほどになってから、一~二週間に一回程度追肥してやります。多めに肥料を与えと逆に弱ってしまいますので無理に追肥する必要はありません。

やがて花を咲かし始めますが、最初は小さく花を開きます。初心者の人は小さい花輪を見て肩を落とすでしょうが、もうしばらくすると一回り大きくなるので安心してください。豆知識ですが、ひまわりの花は一見すると大きな花が一輪咲いているように見えますが実は小さな花が密集して咲いたものです。花が咲き終わると種をつくり始めますが、あまりにも花が大きいと重さで倒れそうになり見ていて危なっかしく感じることがあります。頑丈な支柱で支えてやると良いでしょう。種が黒くなってきたら中心部分と端部分の種を採ってみて、硬くなっていたら種を全て採取していいです。種はしっかり乾燥させて保存しましょう。

種が不必要であれば、捨てるより調理して食べてみるのも良いかもしれません。ただし自分で育てた植物の種なので当然ですが何かあっても誰も保証はしてくれません。

バリエーション豊かな花ビオラの魅力

ビオラという植物をご存知でしょうか。パンジーのミニサイズ版だと思っていただけると想像がつくかと思われます。パンジーとの明確な区別はありませんが、花径が五センチ以上でパンジー、四センチ未満のものをビオラ、と大きさで呼び分けられることが多いです。ビオラの方がやや育て方が簡単と言われているのでビオラの生育法をメインに紹介しますが、パンジーを育てる際の参考にもできると思います。

園芸店やホームセンターの足を運ぶと、たくさんの種類のパンジー、ビオラがお目にかかれます。毎年のように新たな品種が開発されており、現在その数は四百種類以上にも及びます。気温によって花の色が変わってくるので一つの品種でも様々な顔を楽しめるのもこの植物の魅力です。単色のものからカラフルなもの、形も様々ですので自分の好みに合うビオラを見つけてください。

苗を買う場合は百円未満の安物ではなく、できるだけ値段の高い苗を選ぶようにしましょう。やはり高いものには高い理由があり、育てやすく立派な花をつけます。徒長(茎、枝が長く伸びていること)していないもの、葉の数が多く蕾もたくさんつけている苗が良い苗です。

ビオラやパンジーは秋~春に花を咲かし、夏には暑さに負けて枯れてしまいますが本来は多年草なので涼しい地域など環境によっては夏にも綺麗な花をつけます。花は一週間ほどで落ちますが、次々と新しい花を咲かせるので長く楽しめます。花を落とすと種をつくり始めますが、開花期を長く堪能したいのであれば花ガラ(花の跡を花ガラといいます)を摘んであげましょう。植物は種を作り始めると栄養が花ではなく種の方へ回ってしまうため、花ガラを放置しておくと開花期が早く終わってしまいます。花ガラの摘み方は、株元から花茎ごと手でもぎ取ります。ハサミなどを使っても大丈夫です。

咲く花の大きさがだんだん小さくなってきて、もう花の季節が終わったなと感じたら、種を作って採取し、翌年はその種を育ててみるのも良いでしょう。しおれている花に触れてみて、何か固く膨らんだものがあればその中に種が納まっています。種を納めているさやが黒くなってきて、開いてきた時が採取のタイミングです。しかしタイミングが悪ければ辺りに種をばら撒いてしまう事もありますので、お茶パックやティッシュなど薄い紙や布をかけてやると種がそこらに飛び散ることなく確実に採取できるのでおすすめです。

種を採取したら翌年は種からの生育になります。種はポットでも最初から鉢にまいても大丈夫です。発芽気温は二十度前後なのでそのくらいの気温になる季節に育て始めましょう。ビオラは酸性の土壌が苦手なので苦土石灰で中和しておくと良いです。

発芽するまでは風通しがよく、雨や強い陽射しの当たらない場所で管理しましょう。発芽したら日当たりの良い場所へ移して育てます。本葉が出てきたら十日に一回程度液体肥料を与えてください。ポットで育てている場合、根が多く張ってきたら植え替えを行います。あとは気温や土の乾燥の状態に気を配っていればそのうち立派に花をつけてくれるでしょう。

育てているとところどころ葉や花茎が長く伸びすぎていたりと見た目のバランスが悪くなってしまうことがありますが、剪定をして良い形を保ってあげましょう、花茎や葉の元の部分からハサミで切ってあげます。慣れないうちは抵抗があるかもしれませんが、剪定前より良い形でどんどん花を咲かせてくれるので勇気を出して無駄な部分をカットしてあげましょう。

育てやすい四季の植物達

屋外、室内問わず植物を栽培するなら季節に合った種類を選ぶと育てやすいです。たとえば真冬にひまわりを育てるのは南の年中暖かい地域なら問題ありませんが寒い地域ならちょっと難しいですね。環境を整えれば不可能ではありませんがやはり季節に合ったものを育てた方がお金もあまりかかりませんし生育も簡単ですし風情があって素敵だと個人的に思います。

春の育てやすい植物といえば金魚草です。多年草ですが日本では環境の問題で一年草として扱われています。水やりは土が乾いてから、追肥も濃いものは避けます。開花期に週に一回液体肥料を与えると良いです。春に花を咲かしますが、花茎(花をつけている茎)を切断してあげると秋に再び花を咲かします。丈夫で、寒さに強い植物です。

金魚草の他にはベゴニアが挙げられます。春から秋にかけて長く花を咲かせ、それでいてたいへん丈夫な植物です。金魚草同様、本来は多年草ですが日本では一年草扱いです。暑さに強く、水切れにもしばらく耐えられます。大きくなっても三十センチ程度にしか育たず、病気にも強いので手が出しやすいです。あまり日の当たらない場所でも育ちます。水切れしてくると葉にツヤが出てくるのでツヤ加減を見て水をやるべきか判断しましょう。

夏の育てやすい植物はまずガザニアが挙げられます。様々な色のガザニアがあり、好みの色を選ぶ楽しさがあります。寒さに弱いですが、暖かい地域では冬も生き延びて毎年花を咲かせます。湿度が高くなる環境を避け、水やりは控えめにしてください。冬場は水やりは土が乾燥して数日置いてからにすると良いでしょう。あとはゼラニウムも初心者向けの植物です。真夏と真冬以外の時期に花を咲かし、長く花を鑑賞できます。独特の香りがあり人によっては嫌悪感を抱くかもしれません。暑さにあまり強くないので真夏は半日陰で育てます。育てているうちに葉がどんどん落ちていきますが日当たりの良い環境に移し、追肥を施してやればそのうちまた葉をつけるようになります。

秋の育てやすい植物はウィンターコスモスでしょうか。聞きなれない植物ですが海外ではポピュラーな植物です。ウィンターとついていますが冬に花はつけず、またコスモスの仲間でもありません。日当たりの良い場所で管理するのが基本で、日陰でも育ちますが花をつけず弱々しい姿となってしまいます。背丈が一メートルを超すこともありますが根と茎が丈夫なのでちょっとやそっとじゃ折れたりしません。晩秋から冬は花を咲かす植物が少ないのでその時期に開花するウィンターコスモスは貴重な存在といえます。

真冬から春にかけては休眠している植物が多いですが、葉牡丹はその時期最も輝く植物です。氷点下の気温に耐え、雪が降っても平気です。寒さに強い分、暑さに弱いので注意してください。苗は安いものは五十円未満で購入可能で、色、形は様々でついたくさん集めたくなってしまいます。花より葉を楽しむ植物で、葉牡丹の葉は寄せ植えにも人気です。

出費を抑えて生育する方法

植物を育てるのに多くの投資は必要ありません。庭多くの木を植えて森にしたいとかだと話は別ですが、ちょこっと育ててみるだけであればこれほど長く楽しめて経済的な趣味は無いと思います。

特に節約を考えずに必要な物を揃えた場合いくらになるでしょうか?一株だけ育てるとして考えてみると、鉢かプランター(五百円)、培養土(二百円)、種子か苗(二百円)、鉢底石(二百円)、肥料(二百円)で計千三百円程度でしょう。これを安いと思うかどうかは人によるでしょうが、極限まで出費を抑えようとしたらいくらくらいになるか考えてみましょう。

まず百円ショップを利用する手ですが、大方必要な物は百円ショップの園芸コーナーで手に入ると思います。全て百円ショップで揃えても良いと思います。

鉢、プランターは百円ショップで売られているプラスチック製の物で充分です。ただ、安いだけあって見た目が安っぽいので鉢やプランターの見栄えまでこだわりたいという人はちょっと高めの高級品を買いましょう。見た目なんてどうでもいいからお金をかけずに済ませたいのなら1.5リットルサイズのペットボトルを好みのサイズにカットし、底にいくつか穴を開ければ簡易鉢を作れます。

培養土は百円ショップの物でも品質に問題はありませんが、腐葉土など他の種類の土は使いづらいのであまりおすすめできません。百円で買えるのでお手頃だと思うかもしれませんが、量から見て実は結構割高です。一株だけ育てるなら百円ショップの培養土でも不足はしないと思いますが、園芸店やホームセンターで容量の大きい培養土が安く販売されているので、複数の株を育てるのならそっちで購入する方がずっと経済的です。

肥料や鉢底石も同様で、百円ショップで購入すると逆に割高になってしまうことがあります。鉢底石はそこまで高価なものではありませんがとことん出費を抑えたいなら石を使わずに発泡スチロールを適当にバラバラに壊して鉢底に敷くという手もあります。

植物の種子ですが百円ショップの物でも品質に問題はなくちゃんと発芽します。植物は生き物なのでどうやっても育たない種子が混じることもありますがそれは高い値段で売られている種子にも同じことが言えるので、たとえ育たない種子があったとしても百円ショップのせいにはできません。

百円ショップで売られている種子と園芸店やホームセンターで売られている値段の高い種子の違いは種子の含有量です。百円ショップの物は量が少ないですが庭造りするのでなければ量は十分だと思います。扱われている種子の種類は当然、園芸店やホームセンターの方が豊富です。

観葉植物の苗は百円ショップの物はサイズが非常に小さいですが品種によっては育てていくと数十センチ、一メートルを超すこともあるのでずっと小さいままではないのを理解してください。小さな鉢に植えられた状態で販売されていますが購入したら一回り大きな鉢へ植え替えましょう。

どの植物を選ぼうか迷った時に参考にできる花言葉

何を育てようか迷った時、誰かに花を贈りたいけど何にしたらいいのかどうしてもわからない時、花言葉を参考に考えてみるのをおすすめします。見た目と花言葉を合わせてこれだ!と思うものが見つかるはずです。花を贈るのなら相手にぴったりだと感じる花言葉をもつ植物を育ててプレゼントするのも洒落ていると思います。

贈り物に適していそうな花言葉を持つ植物達をご紹介しますと定番なのは『愛』の意味が込められている赤い薔薇でしょう。黒寄りの赤色の薔薇は『永遠の愛』。一世一代の愛の告白にぴったりだと思いませんか?色や咲き方によってだけではなく色の組み合わせにもよって花言葉が変わります。『愛』の意味の赤い薔薇と『相思相愛』の意味の白い薔薇で『結婚』の意になります。三つの蕾と一つの花の組み合わせで『あのことは永遠に秘密』とちょっと意味ありげなメッセージを持ちます。

更に贈る数によっても込められるメッセージが異なってきます。一本なら『一目惚れ』、十一本なら『最愛』、九百九十九本なら『何度生まれ変わっても愛している』になります。数が多いほど本気の度合いが高くなるということですが、九百九十九本も贈るとさすがに管理に困っちゃいますし引かれると思うので贈るなら少ない本数に気持ちを込めた方が喜ばれるでしょう。

他にはカーネーションなどの定番がありますが、『感謝』という花言葉を持つダリアも贈り物に良いですね。ダリアは様々なカラーバリエーション、大小いろいろな大きさの種類があるので相手の好みに合いそうな色や輪の大きさを選んで贈ると良いでしょう。

それと相手の誕生日を知っているのなら誕生花を贈るのも素敵だと思います。誕生花とは各誕生日にちなんだ花のことです。

花言葉は一つの起源から世界中に分散した訳ではなく、国によって花言葉の歴史や解釈が異なるので一つの花でも複数の言葉を持っている場合があります。良い花言葉をもっていても『独立』の意を持つアザミが『復讐』、『希望』のスノードロップは『死を望む』といったようによく調べてみるととても不吉な意味を持っていたりしてなかなか面白いです。また、同じ花でもその形態によって違う花言葉が与えられていたりします。

個人的に素敵な花言葉を持っていると思う植物を挙げると、『喜びを運ぶ』『非常に幸せ』『優雅』の意を持つクチナシ、『勝利』のパキラ、『信頼』『忠実』のビオラ、『幸福』のカスミソウ、『充足』のアザレラなどですね。ビオラは育てるのも簡単なのでおすすめです。自分に足りないものや今欲しいものの意味を持つ植物を育てるとなんだか求めていたものが手に入る気がします。

花言葉を調べていてもなんだかパッとしたものが無いと思ったらアサガオのように交配が簡単な種類の植物で自分オリジナルの品種をつくり、自分で花言葉をつけてみるのも一興ではないでしょうか。花言葉から興味を広げて是非植物の生育を楽しんでください。

一年草・多年草など…植物の種類

園芸店などで植物を物色していると、『一年草』や『多年草』といったワードをよく見かけると思います。他にも『宿根種』や『耐寒性』など耳慣れない言葉をお目にかかれますね。

植物選びにはこれらの言葉を意識する事が重要で、言葉の意味を理解していればお店でちょっと植物の説明を読んだだけで生育方針を固められます。

『一年草』とは発芽してから一年以内に開花し、そして枯れる草花を指します。環境によっては一年以上生き続けますが基本的に一年だけ楽しめるものだと思いましょう。花をたくさんつけ、そして長く咲かせる種類が多いので目を楽しませてくれます。

育て方が難しくないので初心者はまず一年草から育ててみることをおすすめします。一年草の代表的な種類にはパンジーやビオラ、アサガオなどがあります。

種を蒔いたおよそ一年後に花を開く『二年草』と呼ばれるものもありますがこれは生長期間がちょっと長いだけで基本的に一年草と似た生き方をします。

園芸店などで他に『耐寒性』という言葉も見られると思いますがこれは気温が0度以下の環境でも耐えられるという意味を持っています。
『多年草』は別名宿根草といい、何年もの寿命をもつ植物をいいます。厳しい環境にあっても育ち続けるもの、枯れてしまっても地中に根があればまた生長するものがあり大変強い植物です。

多年草は長く楽しめますが生育が長期になると株がむくむく大きくなりだんだん場所を取るようになります。また、開花期間も一年草に比べ短めという特徴を持っています。

一生の長さの他に植物は好む土壌の質でも分類されることがあります。酸性か中性かアルカリ性かで分けられますが日本のほとんどの土壌は弱酸性程度でアルカリ性の植物はほとんど種類が無いので特に気にかける必要はありません。ネギやレタスなど身近な野菜でアルカリ性を好むものが多いので野菜を栽培する際には意識してみましょう。土をアルカリ性にするには石灰を撒くと良いです。

他には光周性で植物の種類を分けることもあります。光周性とは日照時間の長さによって生物が反応を起こす現象をいいます。植物の場合は生長や開花に影響があります。
まず『中日性植物』は日照時間の影響を受けないものをいいます。だからといって日当たりの悪い環境で育てていいという訳ではありません。中日性植物にはひまわりやシクラメンがあります。

『短日性植物』は日照時間が短くなると開花するものです。日照時間が短くなる時期といえば秋ですが、コスモスなど秋にピークを迎える植物の多くが短日性植物に含まれます。

『長日性植物』は日照時間が長くなると開花するもので冬から夏にかけて花を咲かすものの多くが長日性植物に含まれます。長日性植物は長い日照時間の他に、低い気温にも晒してあげることが大事です。

これらの他にも更に四季咲きや一季咲きなどの分け方がありますが植物を育てるのには特に必要としない知識ですので割愛します。分類の仕方だけでこんなに多くあるのですから奥が深いですね。

ものすごくわかりやすい基本的な育て方

育て方の基本は日当たりの良い場所で育てる事と水やりと追肥です。日当たりの良い場所でといっても植物によっては直射日光を好む種類や強い光が苦手な種類があるので育てている種類によって生育場所を考えましょう。熱帯地域が原産の種が多い観葉植物は強い日当たりを好む傾向にあり、それ以外の草花は極端に強い日当たりを嫌います。
日当たりが良いからといって西日が強く射す所には置かないようにしてください。植物の活動時間は午前と言われており、西日に当てるとかえって植物にダメージを与える事になります。

水やりは土の湿り気がなくなってきたら鉢底皿に水が少し溜まるくらいやるといいでしょう。乾燥に強い植物なら土の表面が乾燥して一日か二日過ぎてから水やりをします。あまり水の量が多すぎると根腐れを起こして枯れる要因になるので注意してください。

観葉植物は高い湿度を好む為、土だけではなく霧吹きで葉にも軽く水を与え、若干湿度を上げてやると植物は喜びます。これは虫を寄りつかせにくくしますので虫のつきやすい植物や野菜にも効果的です。

追肥とは肥料を与える行為を指します。観葉植物を育てる土には元々肥料を含んでいますが(これを元肥といいます)、水を与えると外へ流れでてしまうのでたまに追肥が必要です。肥料の量が多いと根にダメージを与えてしまいますが肥料切れにも要注意です。肥料を与える量や頻度は肥料や植物の種類によって異なりますが、観葉植物の場合ひと月に一度、草花は春秋には月二、三回、夏は月一回程度にします。冬は追肥の必要はありません。

基本的な生育方法はこのような感じですが、鉢やプランターで育てているなら植物が大きく生長した時や植えて数年が経って土が古くなった際に植え替えしてやる必要があります。鉢はできるだけ大きい物、土の量は多いと良いです。

以上の基本を抑えておけば生育は可能ですが、状況に応じて何かしら手を加えないといけません。植物が大きくなっていくと、重さや風で茎が折れてしまわないか心配になる事があると思いますがそんな時は支柱を立てましょう。支柱はつる性の植物を育てる時の必需品でもあります。身近に代用できそうな物があればそれを支柱にしても構いませんが、見た目を重視するなら園芸店などで園芸用の支柱を購入したいところです。

支柱は鉢の奥底まで刺し込み、茎の数カ所に紐で結びつけます。紐をきつく結んでしまうと茎に紐が食い込んでいまいうまく育たなくなる可能性があるので緩めに結ぶようにしましょう。支柱が一本では物足りないというのなら、数本の支柱を使って中心で交わらせたり頂点で交わらせ三角錐の空間ができるような組み方をすると良いでしょう。

他に、湿度の高い環境で育てていると土にキノコがぽつぽつと生えてくることがありますが特に気にしなくて結構です。時間が経てば自然に消えてなくなりますがどうしても気になるのであれば引っこ抜きましょう。ただ食用にしようとは考えない方が良いです。

これだけあれば十分!最低限必要な道具類

植物を『飾る』ことより『育てる』ことに比重を置きたくなったら、ちょっとした道具と苗や種を買い足して生育にチャレンジしてみましょう。どんな植物を育てるのかによって、必要な道具は異なってきます。まずはどの植物を育てるのにも必ず必要となる道具をご紹介します。

『鉢・プランター』
地植えしない場合必ず必要になる物です。土の量が多ければ多いほど立派に育つので、ひまわりなどの大輪種、一メートル以上育つ植物はできるだけ大きな鉢で育てるようにしましょう。鉢といっても素焼き鉢、陶器用鉢など様々な種類がありますがどれを使って育てても構いません。鉢の種類によって植物の生育に影響がありますが特に気にする必要はないです。

『土』
土にも多くの種類があり、植物を上手に育てるには数種類の土をブレンドする必要があります。初心者はいきなり土のブレンドに挑戦するのはちょっと勇気が要ると思うので市販されている培養土を使用すると良いでしょう。培養土とは必要な土をあらかじめ混ぜ合わせている土のことで、自作するよりちょっと割高ですが植物の生育にすぐ使えるので便利です。肥料が含まれている培養土とそうでない物がありますので含まれていない培養土を購入するのであれば別途で肥料も購入する必要があります。

『鉢底石』
水はけを良くする為に土の下に敷く軽石を指します。水はけが悪いと植物が根腐れを起こし、枯れてしまう可能性があるので必ず用意しましょう。園芸用品を扱っているショップで購入できます。

『肥料』
固形肥料と液体肥料の二種類あります。固形肥料は土の上に置き、液体肥料は容器を土に挿して使用します。肥料を含んでいない培養土を使って育てる場合は固形肥料を購入し、培養土に混ぜると良いでしょう。肥料の割合は商品の説明を参考にしてください。

肥料を与える頻度ですが、これは植物の種類によって異なります。観葉植物は肥料をあまり必要としない種類が多く、草花や野菜は頻繁に追肥が必要な種類が多いです。

以上が最低限揃えておきたい物です。鉢もしくはプランター、培養土、肥料の三種です。以下は必要に応じて用意しておくと良いでしょう。

『支柱』
背丈の高い植物やつる性の植物を育てるのに必要になります。支柱が無いと茎が折れたり、つるが絡まり合って見た目が美しくなくなってしまいます。

『ポット』
ポットは小さな容器の事で、種から育てる時これがあると管理が楽です。種から育ててある程度育てば鉢やプランター、地面に移植させます。

プラスチック製の物とジフィーポットと呼ばれる物があり、プラスチックのポットは何度でも使用が可能で、ジフィーポットは容器のまま土に植える事が可能です。どちらを使用しても構いませんがジフィーポットは植物の根にダメージを与えることが無いのでこちらをおすすめします。

『石灰』
土の酸性を中和する為の物で、植物を植える二週間~一ヶ月前に土に混ぜ込みます。酸性を苦手とする植物を育てる時に用意すると良いでしょう。

最低限必要な道具では我慢できない物足りない!と思っている方で、お金を不足している方に朗報です。

お金を借りよう思っているけど審査に通らないのではないか?と心配している方はおおいですよね!

ただ一般的に「甘い」と判断される基準についてはなんとなく法則といいますか、傾向というものは見られます。
引用元:審査が緩いカードローンの話まとめ

このように何らかの対策を立てればお金を借りることは難しくないようです。もっと詳しく知りたい方は上記サイトをご覧になってください。

インテリアにぴったり!魅力あふれる植物たち

お部屋の模様替えがしたい、掃除ついでにちょっとおしゃれな部屋にしてみたいと思った時は観葉植物を部屋に飾ってみませんか?

大きな鉢を置くスペースが無くても、ミニ観葉植物をデスクに飾るだけでがらりと印象が変わると思います。ミニ観葉植物は百円ショップで購入する事もでき、安いので枯らしてしまっても気軽に新しい植物を購入できますが、だからといってぽんぽん枯らしてしまうのはかわいそうなので大事に育ててできるだけ長く愛してあげたいですね。

育てやすい観葉植物の代表的な物には以下のような種類があります。

【ガジュマル】
沖縄という意味の名前の植物で、つくしのようにコンクリートを破壊するほどの力を持つ強い植物です。寒さに弱いので冬期は常に最低十度以上の気温を保つ必要があります。二十メートル以上の大樹に育ちますがそこまで成長させるには当然長い年月を要します。暖かい地方であれば長く楽しめる観葉植物です。強い日差しを好むので直射日光の当たる場所で育てましょう。

【アロエ】
健康に良いと言われ食用にされている植物です。ガジュマル同様寒さに弱い種類ですが環境に慣らせばある程度の寒さにも耐えられます。こちらも強い日差しを好む植物です。冬は水やりは控えめに、月に二回程度で大丈夫です。夏場の生育期は一週間に一度追肥をしてやるとむくむく育ちます。

アロエは観葉目的以外に食用として栽培するのも良いでしょう。アロエは成長すると根本に子株が多く生えてくるので大きくなった子株を切断し、別の鉢に植えます。切断面は湿っており、放置しておくと弱ってしまうので切断面が乾くまで風通しの良い場所で乾燥させましょう。植え替えた子株は土が乾燥していないと根をしっかり張らないので一ヶ月程度水を与えないようにしてください。後は普通に育てて大丈夫です。このようにするとアロエを買い足さずともたくさん増やす事が可能です。

【パキラ】
種が食用にされることもありますが毒があるので注意です。種から育てる場合はペットが種を食べてしまわないように気をつけてください。

パキラは日陰でもよく育つので室内で育てるのにぴったりです。直射日光に当てると葉が日焼けしてしまう可能性があるので注意してください。水やりは週に一度やる程度で乾燥気味にして、肥料も控えめで問題ありません。育つのが早いので植え替えする機会が多くなります。

日陰で育てていて葉の色が薄くなった場合は日当たりの良い場所へ移動させ、葉が白くなってきたら陽射しが強すぎて焼けているのでもう少し陽の弱い所へ移動させましょう。

【クワズイモ】
大きく育ったものは人間を覆うほどの葉をつけます。芋に似ていますが毒があるため食用にはできません。寒さに強いので冬でも管理が楽です。陽の当たらない環境で育てても大丈夫ですが日照不足には注意してください。

基本水はたっぷり与えますが、冬場は土が乾燥して数日待ってから水をやるようにしましょう。肥料も夏場は週に一回程度と頻繁に施す必要がありますが、大きく生長させたくないなら肥料はあまり施さなくて良いです。

クワズイモは水を与えた後に葉先から水を出すので床に何か敷いてください。

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