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丈夫で力強く育てやすい!秋の顔コスモス

コスモスは桜の花に似ていることから漢字で秋桜と書くことは広く知られています。園芸種として栽培されている品種というよりそこらに自生している植物という認識を持っている人も多いかもしれません。葉が一本から細かく枝分かれしている面白い形状をしています。秋の顔といえる存在ですが春に花を咲かす品種もあります。ウインターコスモスと呼ばれる晩秋に花を咲かすものもありますが名前が似ているだけで関係の無い植物です。

コスモスは二、三メートルにまで育つ植物ですが、園芸品種ではせいぜい四十~百五十センチ程度の高さにしか育ちません。そのサイズからわかる通り、鉢やプランター栽培にはあまり向いていません。鉢やプランターで生育する場合は屋外の日当たりの良い場所で管理しましょう。そうしないと徒長してしまい、茎がひょろひょろで花も体型に合わない小ぶりで弱々しいものになってしまいます。こう言うと育てるのが難しいイメージを持たれてしまうかもしれませんが、日当たりと水はけの良い環境であればそこまで手をかけずとも健康的に育ってくれます。地面に種子をまいて何もせず放置していたらいつの間にか一メートル以上の背丈になってぽんぽん花をつけていた、という経験があるのでかなり強い植物です。

背丈の高い植物ですが重さに弱く、簡単に倒れてしまうので必ず支柱で支えてあげましょう。もし折れてしまったら、折れた部分を土に植えてやるとまた根を張って育ちます。この時、土は乾かさないように気をつけましょう。折れたまま放置しても勝手に土に根を生やして育ちますが見栄えが悪いので折れてしまったらきちんと対処しましょう。

コスモスは背丈が高くなる割に花をあまり多くつけません。一つの株にたくさんの花が咲いてるコスモスを見たことある人もあまり多くないと思います。摘心をしてあげると多くの花をつけて賑やかになります。茎の先端を摘み取り、脇芽(主となる茎から伸びる別の茎や枝のこと)の生長を促進させることを摘心といいます。普通に育てた場合、コスモスは一本の茎が伸び棒のような形になりますが、摘心を行うとまるで複数の株を寄せ集めたかのような花束状の形になります。摘心を行うことで背丈の調整もできるので、生長し過ぎると困ってしまうのなら摘心を行うようにしましょう。

水やりは控えめで大丈夫です。コスモスは元々乾燥した地域の植物なので多少水やりを放っておいてもぴんぴんしてます。極端な話、猛暑にならない限りは自然の雨だけで水は足ります。ただし、鉢やプランターで育てている場合は背丈に対して土の量が極端に少ない為、高い頻度の水やりが必要になります。ただ水をやり過ぎると根腐れを起こすので調整が難しいです。肥料は元肥のみで追肥は特に必要ありません。

種子から育てる場合はそのまま直接地面にまくと良いでしょう。春、夏、初秋の時期が種まきシーズンです。雪の積もる地域では遅い時期にまくと早咲きの品種であっても冬が到来しても枯れずに雪に押しつぶされてしまいます。最期が雪につぶされて終わるのはかわいそうですし育てている側にとっても歯がゆいと思うのでできるだけ早めに種まきをしてあげましょう。鉢に植え替えて室内に避難させようにもコスモスは植え替えを好まず、株を弱らせてしまうのであまり良くありません。

こちらも参考にご覧ください。お金借りる

大木と人生を共に歩むためには?

最初はかわいらしい姿をしていた植物も、何年も大切に育てていくと自分を見下ろされるほどの大木になることがあります。観葉植物でポピュラーなガジュマルは数年経てば数メートルもの大きさになりますし、沖縄県名護市にあるひんぷんガジュマルは樹齢二百四十年以上(三百歳を過ぎているという見方もある)と言われ、高さは二十メートル近くにまで育っています。

あまりにも大きくなりすぎると室内で育てていた植物は外に地植えせざるを得なくなります。しかし、たとえば寒い地域に住んでいて、室内で温暖地域が原産の植物を育てていた場合、地植えさせるのは死出の旅に向かわせるようでかわいそうですよね。そんな時は植物の引取業者に依頼して引き取ってもらうという手があります。廃棄処分してもらうのではなく、園芸店などで商品として扱ってもらったりどこか良い環境に植えてくれると思います。(業者によってサービス内容が異なるのでよく調べてください)せっかく大きく育てた植物を手放してしまうのはもったいないですが、狭く厳しい環境で辛い思いをさせるのはかわいそうだと思いませんか?業者に依頼するより、ネットのオークションに出したり是非引き取りたいという人に譲る方法もあります。

地植えしている植物が何メートルもの高さの樹木になると、自分で管理するのは大変になると思います。また、枝の伸びや落葉の関係で近隣住民とのトラブルが起こる危険性もはらんできます。自分で管理できるならそれで良いですが、難しいなら業者に依頼しましょう。樹木といえるくらいに成長した植物は水やりなどの手を入れず生きていける代わりに、そうした別の面でコストがかかるようになります。地植えさせておくのは厳しいと思い処分しようにもそこでまたお金がかかったりするので大変です。育てている植物が手に負えなくなるほど大きく成長しそうであれば早めになんらかの手を打っておきましょう。といっても、実際に育てているうちはそこまで考えが及ばず、将来どのような問題が起きるか予測しづらいかもしれません。

育てている植物が最高でどのくらいまで成長するのか把握していない人も多いのではないでしょうか。自宅の環境をよく考え、何よりその植物について十分な知識を蓄えるようにしましょう。最適な生育環境はもちろんのことどのくらいまで成長するのか、寿命は何年なのかといったことまでしっかり把握しておく必要があります。よく知らずに育て始めたらいつか問題にぶち当たるでしょう。でも極端に大きな木になってしまうことは滅多に無いと思いますのであまり肩に力を入れなくても大丈夫です。

自宅の敷地が樹木を問題なく植えておける環境であれば、死ぬまで付きそうつもりでいつまでも大切にしてあげたいですね。趣味で育て始めた植物はひょっとしたら一生の友達になってくれるかもしれません。自分が亡くなった後もその木が身内やいろんな人に愛されるようになれば育てる側としてはこれほど嬉しいことは無いのではないでしょうか。

縁起の良い植物で運勢アップ!

植物は風水の世界では強烈な運気上昇のアイテムとして重宝されています。風水はオカルト的な見方がされ占いと混同されがちですが実は立派な学問の一ジャンルで、家を建てる時や借りる時、お店を開く時は風水を考慮されることが多いです。植物の力を借りて生活を良い方向へ導いていきましょう。

まず植物の葉の形態から風水に影響が出てきます。葉が全体的に上向きの植物は『陽』、下がり気味なのは『陰』で陽も陰もマイナスな影響が出ることはありません。陽は活発に、陰は気を静める性質があります。丸い形の葉は心を落ち着かせる効果があり、ベッドの傍もしくは寝室に葉が丸い形で下がり気味の植物を置くと安眠効果があるかもしれません。葉が鋭くとがっている植物は縁起が悪いとされています。ただ手触りがやわらかければ特に気にしなくても大丈夫です。

運気が上がる植物にはガジュマルや金のなる木などが有名です。ガジュマルは幸せを運ぶ精霊が宿っている多幸の木と呼ばれ、特に金運に良い影響を与えます。金のなる木も同じです。金のなる木は葉の形が硬貨によく似ていることからそう呼ばれるようになりました。風水的には西と北西が金運をつかさどっているので、家の中心から見て西の方角にある部屋、あるいは部屋の西側に置くと良いでしょう。ガジュマルと金のなる木は丸い葉をしているため寝室に置くのも良いです。他には幸福の木やパキラも金運を大きく上げてくれる植物だと言われています。サンスベリアは悪い気を取り払い、綺麗に浄化する植物で、玄関やトイレに置くと良い効果を期待できます。

風水では方位には相性の良い色というものがあり、部屋のどこかに草花を飾る時は花の色と飾る方角を気にかけてみると良いです。ただ、相性の良い色の花ではないからといって運気が下がることは無いので無理に日当たりの悪い場所に飾る必要はありません。北には桃色と白、北東には白と赤と茶、東には青系の色、南東には黄緑とオレンジ、南には黄緑、南西には黄色、西には桃色と黄色、北西には桃色が良いとされています。

基本的にどんな植物を飾っても風水的には良いですが、一部を除いた多肉植物はあまり縁起が良くないとされています。あと植物の状態が悪いと運気も下がってきます。病気にかかったら早く対処し、枯れてしまったらそのままにせずすぐに処分しましょう。

このように風水ではなぜ植物が大きな力を持つ存在として扱われているのかというと、風水は運勢を上げ下げさせるものではなく人間の精神状態に作用するものだからです。風水では家が散らかっていると運気が下がる、水回りが汚れていると運気が下がるといった常識がありますが散らかって汚れた場所に居れば誰だってあまり良い気はしませんよね。植物は観賞用のインテリアとして優秀な存在で、人に癒やしを与えるので風水的にも優れているわけです。ふと植物を見て別段感動を覚えなくても、そこにあるだけで自然と人は植物から癒やしの力を受け取っています。小鉢でいいですから、身近に何か飾っておくと生活に良い変化が訪れるかもしれません。

【上級者向け】バナナの木の生育にチャレンジ

バナナは日本人にとってポピュラーな果物ですが、その実から種子を発見したという人はあまりいないのではないでしょうか。あまりにも種がお目にかかれないため、もう新しいバナナの木は育っておらず絶滅も近いのではないかという噂が流れたこともありました。

実は日本人が普段よく食べているバナナは遺伝子の突然変異によって生まれた種の無い品種で、実の断面にいくつか黒い点のようなものがありますがこれが種子の名残です。稀に種なしバナナの実から種子が発見されることがありますが本当に貴重です。

種なしバナナはどうやって数を増やしているのかというと、脇芽から木に育てて数を増やしています。しかし世界での需要に比べ繁殖率は低く、将来的に絶滅してしまう恐れがあると指摘する人もいます。噂の真相は遠からずです。交配をさせずに増やすと新たな病気への耐性がつきにくく、伝染病が流行ると簡単には止められません。もしバナナが伝染病に侵されたりすれば深刻な事態に発展してしまう可能性があります。

紀元前一万年頃から愛されていたといわれる種なしのバナナはなんとも不安定な状況に立っていますが、バナナ自体は種類が豊富で、日本で食べられているもの以外に数百種類あります。世界中でよく食べられていてバナナの代表ともいえるキャベンディッシュは日本人にお馴染みの種なし品種です。紫がかった赤色が特徴的なモラード、小ぶりな実が特徴的な沖縄原産のシマバナナ、数十センチの大きさになる調理用のツンドクなどがあります。どれもキャベンディッシュとは違った味わいがあり、世界中で愛されています。

とはいっても、世界で最も人気があるのはキャベンディッシュです。食べられなくなったら悲しいですよね。そこで、自宅でもバナナを育ててみましょう。ただこれは初心者向けと言える内容ではないので実践するとしたらかなり苦労すると思います。

まずバナナ選びですが、種子から育てるか苗から育てるかを決めましょう。収穫目当てであれば苗で売られているものが味的に日本人に合うと思われます。種子から育てると時間がかかるというのもあるので苗で販売されているものを育てましょう。キャベンディッシュは大型なので自宅で栽培するには温室でも無い限り難しいです。いきなりこの品種を育てるのも難しいのでまずは他の品種からチャレンジしていきましょう。スーパードワーフキャベンディッシュや三尺バナナ、スーパーミニバナナという品種ならあまり大きくならないですし日本の環境でも育てやすいと思います。また他の品種と違って入手も容易です。

次に環境づくりですが、年中暖かい季節でなければ室内での栽培を強いられるでしょう。スーパードワーフキャベンディッシュ、三尺バナナ、スーパーミニバナナは割と低い気温にも耐えられますが、バナナの苗はあまり多く出回っているものではないので慎重になりたいところです。できるなら、室内に温室スペースを作って管理しましょう。一畳分のスペースがあればガラス温室を作ることは可能です。一畳は意外と省スペースに思えませんか?まあたった一畳でもかかるコストは結構なものです。室内温室が現実的ではないなら十五度以上の気温を保つようにしましょう。

夏場は水やりをしっかりと行い、日光にも十分に当てないといけません。鉢は二十リットルくらいの大型のものにしましょう。肥料は固形のものを夏から秋の時期に、ひと月一回の頻度で与えます。収穫後は吸い芽と呼ばれる子株を出して枯れるのでそれを株分けし、次はそれを育てていきましょう。バナナは観葉植物にも素敵なものだと思います。興味のある方は頑張って育ててみてください。

球根類も育て方は簡単

球根の育て方は他の草花とそこまで大きな違いはなく、難易度は高くありません。安価で入手できて一個の球根で長く楽しめるのが特徴です。球根と種子の違いを知らない人が意外と多いので具体的に両方の違いを説明すると、種子は親株のこどもで、球根は親株のクローンのような存在です。球根の植物も育てていれば種子ができますが、園芸店やホームセンターでは球根植物の種子はあまり見られません。なぜかと言うと、球根の植物を種子から育てるには年単位の時間を要し、管理が非常に難しいからです。発芽もしにくいので種子から育てるのはかなり大変です。球根植物に手を出すのなら苗か球根を購入しましょう。

球根は一個数十円から手に入りますが、安いものは粗悪品も多く紛れています。『サイズが大きく、ずっしり重く、傷がなく、形が綺麗』ものを探すのが球根選びのコツです。皮がべろべろに向けていたり、サイズが小さかったり、分裂したような形になっているとうまく育たない可能性があります。球根植物をうまく育てるにはまずこうした慎重な球根選びから始まります。

だいたいの球根は日当たりと風通し、水はけの良い環境を好みます。球根内には成長に必要な栄養がたっぷり含まれているため、基本的に追肥をする必要はありません。花が咲き終わったと思ったら、ちょっとかわいそうですが手で花ガラをもぎとりましょう。放置しておくと種をつくり始め、株が弱くなり長く楽しめなくなってしまいます。手で花ガラをもぎとるのは病気を防ぐためです。球根植物はデリケートで病気にかかりやすいので、ハサミで切ると植物が雑菌などに侵されてしまうことがあります。

花が咲く時期を終え、葉もだいぶ枯れてきたら球根の掘り上げを行いましょう。掘り上げた球根で、次の年にまた花を楽しむことができます。ネリネ、スイセンなどは掘り上げずそのまま放置しても大丈夫ですが、土の量が少ない鉢・プランターで栽培していたら掘り出してあげましょう。掘り上げた球根の保管方法は二通りあり、乾燥保管は
直射日光の当たらない、風通しの良い場所で保管します。湿潤保管は球根用の消毒剤で消毒し、少し湿らせたパーミキュライトと一緒にビニール袋などに詰めます。空気が通るよう袋にいくつか穴を開けると良いです。

球根植物には水栽培で育てられるものもあります。ヒアシンスやクロッカスが有名です。専用の水栽培容器が販売されていますが何を使って育てても問題ありません。球根の底を水に浸からせ暗くてひんやりした場所(冬期の植物なので暑い環境は苦手)で管理しているとそのうち根を伸ばして水だけで育ちます。根が伸びてきたら日当たりの良い場所に移し水の量も少しずつ減らしていきましょう。水栽培に関する記事にも書いてありますが水は腐らせないよう小まめに替えてください。初心者におすすめの手軽な栽培方法ですが、球根植物は水栽培だと翌年は花をつけづらくなります。多年草なので、翌年も花を楽しみたいのなら、花ガラを摘み終えた後に土に植え替えましょう。土から翌年花を咲かせるのに必要な栄養が球根に貯蔵されます。

たくさん集めたくなる見た目が面白い多肉植物

多肉植物はカラフルでかわいらしい見た目のものからシックでかっこいいものまで数千種類あります。多肉植物で代表的なのはなんといってもサボテンでしょう。サボテン一つをとってもかなりの種類があり、どれも個性的で砂漠のような水の少ない環境で生きるものや氷点下の極寒の環境でも生きることが出来るものもいます。園芸店はもちろん百円ショップでもサボテンやその他の多肉植物が簡単に手に入りますのでぜひ生育にチャレンジしてみてください。

お店で売られている多肉植物の多くは乾燥に強いもので、水やりはしょっちゅうやる必要ありません。多肉植物は葉や茎、根に貯めこんだ水で生きるのであまりたくさん水をやってしまうと根腐れを起こしてしまいます。あまり水やりしなくていいとはいっても実はかなりの量の水を必要とする植物なので加減が難しいです。多肉植物の根はあまり水を吸い上げず、その結果土中の水が腐ってしまい根腐れを起こしてしまうのです。水やりは成長期である春から秋の間は二週間に一回程度、冬は月に一度くらいで大丈夫です。梅雨の期間は湿度が高くなるので三週間に一回でいいです。冬は土が乾燥しているのを確認してから水を与えてください。サボテン用の肥料が売られていますが多肉植物は肥料元肥のみで後は特に与えなくてもいいです。

株が大きくなって植え替えする際、多肉植物はちょっと注意が必要です。夏型と冬型の種類があり、夏型は冬の水やりを控えめに、冬型は夏の水やりを控えます。植え替えする季節は夏型は春、冬型は秋で、湿度の高くない日に行いましょう。植え替え前は一週間ほど水を与えず土を乾燥させ、植え替え後も五日ほど水やりを控えます。

鉢やプランターで育てるのも良いですが、多肉植物は水栽培で楽しむこともできます。小まめに水を替えてやれば水栽培で多肉植物をダメにしてしまうことはありません。水で洗い、根をぎりぎりくらいのところで切った多肉植物を三、四日ほど風通しの良い半日陰の場所で乾燥させます。これは水栽培に適した根を張らせるためで、根を切らずそのまま水栽培すると失敗する確率が高くなります。次に口の狭い容器にいっぱい水を入れ、上に植物を置いて根を水につけさせます。植物を安定させるために、ワイヤーなどで固定してあげると良いです。水を小まめに変えることを意識すれば、死なせてしまうことは無いでしょう。

多肉植物は種類が非常に豊富で目移りする人も多いと思うのでいくつか代表的なものを紹介します。丸い葉が特徴的なオトメゴコロは夏型の多肉植物で、秋になると紅葉を迎えて葉の先端が桃色に染まります。寒さには強いですが高い湿度には注意しましょう。

八重咲きの花のような形をしたエケベリアは全体的に桃色がかかった色のピンキーや黒茶色のブラックナイトなどの種類があります。夏型と冬型があるのでよく調べてから育て始めましょう。乾燥には強いですが暑さと直射日光には弱いです。美しい花を咲かせるので観賞するのにぴったりです。

野菜や果実を育て舌でも楽しもう

方が安上がりで簡単なこともありますが自分で育てて収穫したものには、なんといっても購入したものには無い『達成感』という魅力があります。水栽培に関する記事でハーブ類の簡単な育て方も紹介してるので参考にしてみてください。

多くの人が一度は抱く疑問ですが、お店で購入した野菜や果実に含まれている種子は育つのか育たないのか。実はちゃんと育ちますが、親株ほど立派な実をつけるにはちょっとした手間を要します。ナスやピーマンなどは完全に熟させないうちに収穫されるものなので(あまり熟させてしまうと実が固くなったりして食べづらくなります)こういったものの種子は後熟が必要になります。水洗いして冷蔵庫でしばらくの間貯蔵させれば種が熟しますが、発芽に時間がかかっても良いのならそのまま土にまいてしまっても構いません。ただし、発芽の前に種が腐ってしまう可能性があります。

りんごや梨などの果樹は接ぎ木と呼ばれる工程を踏まなければ良い実が成りません。接ぎ木とは性質の良い木から採った枝と接いで良い性質を受け継がせることです。時間がかかりますし初心者にはちょっと難しい内容なので果樹を育てるなら収穫に期待せずに観葉樹木として楽しむと良いでしょう。

野菜や果実は種類によって育て方が結構異なってくるので、初心者でも簡単に育てられるものをご紹介します。苗から育てるとしたらミニトマトやいちごがおすすめです。ミニトマトは水やりを控えめに、風通しと日当たりの良い環境で育てればぽんぽん実をつけますし味も良くなります。葉数を多くし過ぎないのがコツです。葉の数が多すぎるといくら日当たりの良い土地でも葉に隠れた部分が日照不足になってしまいます。植えてから収穫までの時間が早いので、初心者はまずこれに手を出してみると良いでしょう。いちごは様々な品種の苗が売られていますが、どれも育てやすいです。いちご専用の培養土や肥料が売られているのでそれを使って育てましょう。いちごは多年草で、次の年もまた実をつけます。初年度ほど甘く大きい実を多くつけることは無いですが、園芸店などで売られている土の再生材を施して土を良い状態に保ってやると毎年実をつけてくれます。生命力があり、雪に埋もれても元気に復活を果たします。

種子から育てるとすると、枝豆が非常に育てやすいです。早生種は種まきから育てても一ヶ月程度で収穫できる品種もあります。肥料をあまり必要としませんが、開花した後から実をつけるまではなるべく土を乾燥させないようにします。豆は鳥の好物なので、種まき後は鳥類の被害に遭わないようにネットをかけるなどして対策をしておく必要があります。虫もつきやすいので小まめに枝や葉をチェックしてください。収穫のタイミングですがあまり先延ばしし過ぎると大豆と化してしまうので実が膨らんできたらさっさと収穫しましょう。枝豆は味の質が落ちるのが早いので、収穫後すぐに調理するとおいしく食べれます。

野菜を育てる際に一つ気をつけて欲しいのが、連作障害です。ナスやとうもろこし、トマトなどのナス科の植物やマメ科(枝豆など連作障害に強い品種もあります)、ウリ科は連作障害があるので毎年同じ場所で栽培するのはやめましょう。

やっかいな害虫が沸いた時の対策法

植物を育てているといずれは病害虫問題に直面すると思います。植物のどこかに違和感を感じ始めたら病害虫の被害を疑いましょう。植物を荒らす害虫や病気の種類は数十種類にも上り、全て把握するのは難しいと思います。薬剤も様々な種類が存在し、商品の説明を読んでも「○○病や○○虫に効果がある」とだけ書かれてあり、どんな症状に効くのか明記されていないものが明記されていないことが多いので園芸初心者は問題に直面した際、混乱してしまうでしょう。何か気になることがあれば、園芸店で質問してみると詳しい回答をもらえると思います。気になることがあれば見逃さず、しっかり対応することが大切です。

薬を使わずに病害虫から植物を守るにはどうしたら良いでしょうか?まず病害虫の代表的なものの一つであるアブラムシは光り物を嫌う習性があるので、CDやアルミなどきらめいているものを近くに吊るしたり地面に敷くと寄りつきにくくなります。CDを吊るすのはカラスよけのイメージがありますが、アブラムシの防虫にも効果があります。もしアブラムシがついてしまった場合は、二倍に薄めた牛乳を霧吹きなどで吹きかけてやると簡単に駆除できます。しかし、牛乳の臭いが若干つきますしハエが寄ってくる可能性もあるためできれば薬剤に頼りましょう。多くの種類の薬剤がアブラムシに対応しています。植物の水分を吸い上げ深刻なダメージを与えてくるアブラムシは涼しい時期に、種類問わず様々な植物に多発します。葉の裏にも潜んでいることがよくあるので普段から葉裏も確認しておくようにしましょう。普段から植物の葉に少しだけ水をかけるようにしておくとささやかながら防虫効果があります。

防虫効果をもたらす植物を一緒に植えるコンパニオンプランツも良いでしょう。代表的なものにはアブラムシ避けの効果があるチェリーセージ、センチュウやアブラムシなどを寄せ付けにくいマリーゴールド、アリやセンチュウ、アブラムシなどを避けるナスターチュームがあります。どれも育てやすいのでおすすめです。

多くの植物がよくかかる病気に、うどんこ病や灰色かび病があります。うどんこ病は風通しの悪い環境で育てた時によく見られ、葉に白いカビのような斑点がぽつぽつと表れ、最終的に全面に広がります。多年草がうどんこ病にかかると再発の可能性があります。代表的な病気なだけあって多くの薬剤がうどんこ病に効きます。発症初期であれば患部を切り取って対処できます。灰色かび病はその名の通り灰色のかびが表れる病気で、葉や茎など植物の全面に表れます。多湿な環境でよく起こります。こちらも多くの薬剤が効きます。

病気にかかってしまった時は薬剤を使ったり患部を除去するしか無いですが、ウイルス性の病気は治療が難しく、他の植物にも感染することがあるのでウイルスに感染した植物は惜しいですが処分しましょう。葉や花の部分にモザイクがかかったような模様ができたり、葉が変色、縮れるといった症状が現れたらウイルスの感染を疑いましょう。どのようにして感染してしまうのかというと、アブラムシがウイルスに感染した株から液とともに菌も吸い上げ、他の植物に移してしまうことが考えられます。

水栽培で野菜もインテリアに!

水栽培というものをご存知でしょうか。土を使わずに植物を育てることを言います。草花から野菜まで育てることが可能で、最低ペットボトルを置くわずかなスペースがあれば育てられるので庭が無かったり鉢植えを置くスペースも無い人には良い栽培方法です。

あまりメジャーな育て方ではないため、何かを水栽培してみようと思っても資料があまり見つけられないのが難点ですが、広い生育スペースを必要としないためやり方を完全にモノにしてしまえば幅広くたくさんの種類の植物に手を伸ばせるでしょう。ヒヤシンスはクロッカス、チューリップのような球根植物、カーネーションやパンジーなどの草花、本来はあまり水を必要としないはずのサボテンも水栽培で育てられます。バジルやパセリなどのハーブが特に水栽培に適していてお洒落に室内を彩ってくれるでしょう。

水栽培の栽培スペースを取らない以外メリットはまず害虫がつきにくいことが言えます。土は虫のすみかになりやすいので、土を一切使わない水栽培では害虫の被害に遭いにくいです。水やりも毎日行う必要がありません。いろいろと手間がかかり、土を使って育てると広いスペースを要するレタスなどの野菜も水栽培で育てられます。野菜の水栽培は生育途中はインテリアとして楽しめるのも特徴です。また、連作障害に気を遣う必要もありません。連作障害とは野菜を続けて同じ土地で栽培することによる生育障害のことです。水だけで栽培するので、当然土で育てる際と違って室内が汚れにくいです。

今回は野菜やハーブなどの水栽培の方法を紹介します。まず簡単な育て方を紹介すると、瓶や使いやすいサイズにカットしたペットボトル容器を用意し、水を入れます。びっちり注ぐ必要はなく、半分程度で大丈夫です。そこにオレガノやミントなどのハーブを差し込みます。料理などで余ったもので十分です。水を吸いやすくするために茎の下先はハサミなどで一回カットして形を整えてあげましょう。こうすると一週間程度でハーブが育ちはじめます。水は一日に二、三回交換し、容器もマメに洗いましょう。これを怠ると植物が腐りハエがたかってしまうかもしれません。

他には、ゼオライトやセラミスグラニュー根腐れ防止剤を使って育てる方法もあります。土の代わりに根腐れ防止剤を使うような感じだと思ってください。根腐れ防止剤に植物を植え、水を根腐れ防止剤に染み込ませ、乾燥したら再度水やりします。最初は植物がしおれてしまうかもしれませんが、時間が経てば元気になります。

育てたものは収穫して食用にできますが、水栽培だとどうしても食用としては十分に育たないものが多いです。収穫目当てであれば水栽培である程度育ててから土での栽培に切り替えましょう。様々な野菜を水栽培してみたいのならインテリア用と割り切りましょう。他の観葉植物や草花と違った魅力があって面白いです。野菜のへたから上の葉の部分を使ってチャレンジしてみましょう。

贈り物にも素敵な寄せ植えにチャレンジしてみよう

寄せ植えとは、複数の種類の植物を寄せ集めて育てることを言います。玄関前の飾りに、贈り物に、庭植えにも素敵な寄せ植えですが、購入するとちょっとお値段が張ります。高いものだと数千円では買えません。そこで、自分で植物の寄せ植えにチャレンジしてみましょう。普段、草花の寄せ植えを多く見かけるでしょうが多肉植物や観葉植物の寄せ植えもとても見応えがあって素敵です。

まず寄せ植えの問題点を挙げると、水やりや追肥の方法が難しいということが言えます。植物の種類によっては水や追肥をあまり必要としなかったり、また適している生育環境が異なるのでうまく慎重に世話をしないとどんどん植物が死んでいきます。寄せて植えるのではなく、大きなプランターやカゴに鉢同士を寄せ合うようにして置くと植物に合った世話が可能ですしあまり気を遣う必要がありません。ただこれは『寄せ鉢』と呼ばれるものであり寄せ植えとは別のジャンルとして扱われます。この記事では寄せ植えについて深く解説していきます。

寄せ植えのベストな組み合わせ方ですが、同じ時期に見頃を迎えるもの同士を寄せ合うと多少失敗が減ります。草花の寄せ植えは開花時期の異なる種類を選び、同じ寄せ植えでも季節によって違う姿を楽しめるという演出の仕方もありますが慣れないうちはやはり同じ時期同士のものにした方が無難です。最も失敗が少ないのは同じ品種の色違いを寄せ合う組み合わせです。パンジーやビオラ、マリーゴールド、葉牡丹など育て方が簡単で色や形のバリエーションが豊かなのでおすすめです。

違う種類同士を組み合わせるならば水やりや追肥の頻度、日当たり、気温、土質などの好みがマッチしたもの同士を選ぶようにしましょう。最適な生育環境がばらばらのもの同士だと管理が非常に大変です。草花と観葉植物なら様々な組み合わせを見つけられると思いますが、水やりをほとんど必要としない多肉植物を混ぜる時はよく考えてからにしましょう。多肉植物は多肉植物の仲間同士で寄せ合うのがベストです。

寄せ植えを美しく見せる方法ですが、高さの違うもの同士を選ぶと簡単に見栄えの良いものが出来上がります。派手な色ばかりのものを寄せず、中心となる植物を決め、それを際立たせるようなものを周囲に集めるのも素晴らしいと思います。それと、植物はどんどん成長していくので寄せ植えをつくる時にぎゅうぎゅう詰めにしてしまうとうまく根が張れずにだんだん元気が無くなっていきます。最初は土が十分見えるくらいにスペースを空けておきましょう。意外と忘れがちなのがウォータースペース(土の表面から鉢の縁までの水の溜まるスペース)の確保です。ちゃんと空けておかないと水をやった時に鉢からこぼれてしまいます。

もう一つ気をつけないといけないのは、成長スピードに大きな差のある植物を組み合わせないことです。成長の早いものと遅いものを寄せ植えにすると、成長の早いものが遅いものを押しのけて鉢を支配し、結果他の植物がうまく育たたずにアンバランスになってしまうからです。見た目の美しさよりも植物同士の相性を先に考えるのが素敵な寄せ植えをつくるコツです。

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