方が安上がりで簡単なこともありますが自分で育てて収穫したものには、なんといっても購入したものには無い『達成感』という魅力があります。水栽培に関する記事でハーブ類の簡単な育て方も紹介してるので参考にしてみてください。

多くの人が一度は抱く疑問ですが、お店で購入した野菜や果実に含まれている種子は育つのか育たないのか。実はちゃんと育ちますが、親株ほど立派な実をつけるにはちょっとした手間を要します。ナスやピーマンなどは完全に熟させないうちに収穫されるものなので(あまり熟させてしまうと実が固くなったりして食べづらくなります)こういったものの種子は後熟が必要になります。水洗いして冷蔵庫でしばらくの間貯蔵させれば種が熟しますが、発芽に時間がかかっても良いのならそのまま土にまいてしまっても構いません。ただし、発芽の前に種が腐ってしまう可能性があります。

りんごや梨などの果樹は接ぎ木と呼ばれる工程を踏まなければ良い実が成りません。接ぎ木とは性質の良い木から採った枝と接いで良い性質を受け継がせることです。時間がかかりますし初心者にはちょっと難しい内容なので果樹を育てるなら収穫に期待せずに観葉樹木として楽しむと良いでしょう。

野菜や果実は種類によって育て方が結構異なってくるので、初心者でも簡単に育てられるものをご紹介します。苗から育てるとしたらミニトマトやいちごがおすすめです。ミニトマトは水やりを控えめに、風通しと日当たりの良い環境で育てればぽんぽん実をつけますし味も良くなります。葉数を多くし過ぎないのがコツです。葉の数が多すぎるといくら日当たりの良い土地でも葉に隠れた部分が日照不足になってしまいます。植えてから収穫までの時間が早いので、初心者はまずこれに手を出してみると良いでしょう。いちごは様々な品種の苗が売られていますが、どれも育てやすいです。いちご専用の培養土や肥料が売られているのでそれを使って育てましょう。いちごは多年草で、次の年もまた実をつけます。初年度ほど甘く大きい実を多くつけることは無いですが、園芸店などで売られている土の再生材を施して土を良い状態に保ってやると毎年実をつけてくれます。生命力があり、雪に埋もれても元気に復活を果たします。

種子から育てるとすると、枝豆が非常に育てやすいです。早生種は種まきから育てても一ヶ月程度で収穫できる品種もあります。肥料をあまり必要としませんが、開花した後から実をつけるまではなるべく土を乾燥させないようにします。豆は鳥の好物なので、種まき後は鳥類の被害に遭わないようにネットをかけるなどして対策をしておく必要があります。虫もつきやすいので小まめに枝や葉をチェックしてください。収穫のタイミングですがあまり先延ばしし過ぎると大豆と化してしまうので実が膨らんできたらさっさと収穫しましょう。枝豆は味の質が落ちるのが早いので、収穫後すぐに調理するとおいしく食べれます。

野菜を育てる際に一つ気をつけて欲しいのが、連作障害です。ナスやとうもろこし、トマトなどのナス科の植物やマメ科(枝豆など連作障害に強い品種もあります)、ウリ科は連作障害があるので毎年同じ場所で栽培するのはやめましょう。