多肉植物はカラフルでかわいらしい見た目のものからシックでかっこいいものまで数千種類あります。多肉植物で代表的なのはなんといってもサボテンでしょう。サボテン一つをとってもかなりの種類があり、どれも個性的で砂漠のような水の少ない環境で生きるものや氷点下の極寒の環境でも生きることが出来るものもいます。園芸店はもちろん百円ショップでもサボテンやその他の多肉植物が簡単に手に入りますのでぜひ生育にチャレンジしてみてください。

お店で売られている多肉植物の多くは乾燥に強いもので、水やりはしょっちゅうやる必要ありません。多肉植物は葉や茎、根に貯めこんだ水で生きるのであまりたくさん水をやってしまうと根腐れを起こしてしまいます。あまり水やりしなくていいとはいっても実はかなりの量の水を必要とする植物なので加減が難しいです。多肉植物の根はあまり水を吸い上げず、その結果土中の水が腐ってしまい根腐れを起こしてしまうのです。水やりは成長期である春から秋の間は二週間に一回程度、冬は月に一度くらいで大丈夫です。梅雨の期間は湿度が高くなるので三週間に一回でいいです。冬は土が乾燥しているのを確認してから水を与えてください。サボテン用の肥料が売られていますが多肉植物は肥料元肥のみで後は特に与えなくてもいいです。

株が大きくなって植え替えする際、多肉植物はちょっと注意が必要です。夏型と冬型の種類があり、夏型は冬の水やりを控えめに、冬型は夏の水やりを控えます。植え替えする季節は夏型は春、冬型は秋で、湿度の高くない日に行いましょう。植え替え前は一週間ほど水を与えず土を乾燥させ、植え替え後も五日ほど水やりを控えます。

鉢やプランターで育てるのも良いですが、多肉植物は水栽培で楽しむこともできます。小まめに水を替えてやれば水栽培で多肉植物をダメにしてしまうことはありません。水で洗い、根をぎりぎりくらいのところで切った多肉植物を三、四日ほど風通しの良い半日陰の場所で乾燥させます。これは水栽培に適した根を張らせるためで、根を切らずそのまま水栽培すると失敗する確率が高くなります。次に口の狭い容器にいっぱい水を入れ、上に植物を置いて根を水につけさせます。植物を安定させるために、ワイヤーなどで固定してあげると良いです。水を小まめに変えることを意識すれば、死なせてしまうことは無いでしょう。

多肉植物は種類が非常に豊富で目移りする人も多いと思うのでいくつか代表的なものを紹介します。丸い葉が特徴的なオトメゴコロは夏型の多肉植物で、秋になると紅葉を迎えて葉の先端が桃色に染まります。寒さには強いですが高い湿度には注意しましょう。

八重咲きの花のような形をしたエケベリアは全体的に桃色がかかった色のピンキーや黒茶色のブラックナイトなどの種類があります。夏型と冬型があるのでよく調べてから育て始めましょう。乾燥には強いですが暑さと直射日光には弱いです。美しい花を咲かせるので観賞するのにぴったりです。