植物は風水の世界では強烈な運気上昇のアイテムとして重宝されています。風水はオカルト的な見方がされ占いと混同されがちですが実は立派な学問の一ジャンルで、家を建てる時や借りる時、お店を開く時は風水を考慮されることが多いです。植物の力を借りて生活を良い方向へ導いていきましょう。

まず植物の葉の形態から風水に影響が出てきます。葉が全体的に上向きの植物は『陽』、下がり気味なのは『陰』で陽も陰もマイナスな影響が出ることはありません。陽は活発に、陰は気を静める性質があります。丸い形の葉は心を落ち着かせる効果があり、ベッドの傍もしくは寝室に葉が丸い形で下がり気味の植物を置くと安眠効果があるかもしれません。葉が鋭くとがっている植物は縁起が悪いとされています。ただ手触りがやわらかければ特に気にしなくても大丈夫です。

運気が上がる植物にはガジュマルや金のなる木などが有名です。ガジュマルは幸せを運ぶ精霊が宿っている多幸の木と呼ばれ、特に金運に良い影響を与えます。金のなる木も同じです。金のなる木は葉の形が硬貨によく似ていることからそう呼ばれるようになりました。風水的には西と北西が金運をつかさどっているので、家の中心から見て西の方角にある部屋、あるいは部屋の西側に置くと良いでしょう。ガジュマルと金のなる木は丸い葉をしているため寝室に置くのも良いです。他には幸福の木やパキラも金運を大きく上げてくれる植物だと言われています。サンスベリアは悪い気を取り払い、綺麗に浄化する植物で、玄関やトイレに置くと良い効果を期待できます。

風水では方位には相性の良い色というものがあり、部屋のどこかに草花を飾る時は花の色と飾る方角を気にかけてみると良いです。ただ、相性の良い色の花ではないからといって運気が下がることは無いので無理に日当たりの悪い場所に飾る必要はありません。北には桃色と白、北東には白と赤と茶、東には青系の色、南東には黄緑とオレンジ、南には黄緑、南西には黄色、西には桃色と黄色、北西には桃色が良いとされています。

基本的にどんな植物を飾っても風水的には良いですが、一部を除いた多肉植物はあまり縁起が良くないとされています。あと植物の状態が悪いと運気も下がってきます。病気にかかったら早く対処し、枯れてしまったらそのままにせずすぐに処分しましょう。

このように風水ではなぜ植物が大きな力を持つ存在として扱われているのかというと、風水は運勢を上げ下げさせるものではなく人間の精神状態に作用するものだからです。風水では家が散らかっていると運気が下がる、水回りが汚れていると運気が下がるといった常識がありますが散らかって汚れた場所に居れば誰だってあまり良い気はしませんよね。植物は観賞用のインテリアとして優秀な存在で、人に癒やしを与えるので風水的にも優れているわけです。ふと植物を見て別段感動を覚えなくても、そこにあるだけで自然と人は植物から癒やしの力を受け取っています。小鉢でいいですから、身近に何か飾っておくと生活に良い変化が訪れるかもしれません。